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【商品状態】
写真のようにエッジなども残っており、傷も小傷がある程度で非常に状態が良いです。ロイヤルオークやノーチラス程ではありませんが、実物はかなりのインパクトがあります。駒ねじの固着もなく、錆もありません。ケースの腐食もなく、防水性能は維持されております。ここまで状態が良いものは中々残っていないと思われます。
ジェラルド・ジェンタの代表作品ロイヤルオーク、ノーチラス、そしてロコモティブがあります。ブレスはロイヤルオークの着用感覚とほぼ同じです。ロイヤルオークは非常に高騰し、高価なものになってしまったため、日常使いには向かないものになってしまったと思いますが、このロコモティブはクォーツかつ100M防水と、実用性が高い設計です。
[メーカー]
SEIKO
[型式]
ファーストクレドール
5932-5020
[タイプ]
クォーツ
[種類]
メンズ
[状態]
稼働品
電池交換済み 3/23
[腕周り]
約17.5cm
[商品ランク]
ベゼルに小傷あり、ベルト裏蓋に小傷あり。
全体的に使用、経年に伴う小傷、スレ有ります。
特筆すべき破損等はございません。
年代の割に全体的に綺麗なお品物だと思われます。
写真でご確認下さい。
[付属品]
写真の物が全てになります。
[製造年代・ムーブ]
1979年、Cal.5932
特徴・セールスポイント
言わずと知れた、というか、人知れず日本にも密かにあった、巨匠、故ジェラルド・ジェンタがデザインしたクレドールロコモティブです。特徴は何と言っても、6角形のデザインでしょう。これが8角形だったのが、ロイヤルオークであり、丸で上からネジで止めるデザインだったのが、IWCのインジェニュイアであり、これはクレドールの初期のモデルとして、1979年に出たものです。中身はクォーツではありますが、巨匠ジェンタの特徴がよく現れている逸品です。
【商品説明】
SEIKO CREDOR “LOCOMOTIVE”
名声を不動とした〝舷窓〟からの派生
1979年にセイコーの高級シリーズとして誕生した「クレドール」。
その初代デザインは、時計デザイン界の重鎮「ジェラルド・ジェンタ」だということは意外と知られていません。
デザインとしては、6角形ベゼルにビス止めをしたようなデザイン、ブレスのデザインなどがオーデマ・ピゲのロイヤルオークに似ていますが、立体的に見える文字盤などまた違った個性があり各部の作りも精巧で高級感があります。
セイコー クレドール・ロコモティブ KEH018
1980年代にリリースされたスポーツウォッチ。デザイン画の説明には「セイコーのオーナーからの要望によりジェンタは何度も日本を訪れ、セイコーのデザインチームと話し合った」とある。セイコーからの「高価なスティール製のスポーツウォッチが欲しい」という要望に、ジェンタが応えて生まれたのがこのモデルである。製作本数は約5000本と言われており、少なくとも85年のカタログには掲載されている。クォーツ。SS。10気圧防水。セイコー蔵。
初期のジェンタを最も評価したメーカーのひとつに、セイコーがある。同社は1969年に設立されたジェラルド・ジェンタSAに、数多くのOEM品の製作を依頼し、70年代後半には最高級ラインのデザインも委ねた。最高傑作が「クレドール・ロコモティブ」だろう。戦艦の舷窓をモチーフにした「ロイヤル オーク」、潜水艦に範を取った「ノーチラス」と同じく、このモデルは蒸気機関車をモチーフとする。
ロコモティブのデザインに際して、ジェラルド・ジェンタはスイスの時計業界から強い反発を受けた。日本製のクォーツがスイスを駆逐せんとする時代に、日本メーカーの仕事を受ける姿勢が良しとされなかったのは、想像に難くない。しかしジャーナリストのルシアン・F・トリュープはこう記す。「とは言うものの、(セイコーの仕事を受注したことで)今やジェンタはジュネーブに新社屋を建てるだけの十分な資金を持つに至った」。
後にジェンタが漏らしたように、彼に名声をもたらした時計の多くは、基本的にデザインが買い取りだった。ロイヤル オーク然り、ブルガリ・ブルガリ然り。当時時計デザイナーはまったく未知の職業であり、ロイヤリティを請求できるような立場にはなかったのである。しかしジェンタと契約したセイコーは、例外的に気前の良いパトロンだったようだ。ジェンタはセイコーとの多くの契約を、スイスとの関係上隠さざるを得なかったが、しかしそれは彼に会社を拡大させる資金をもたらすこととなる。
なおジェンタ自身が発行した公式の〝小作品集〟には、ロイヤル オーク、ノーチラスに続いて、ロコモティブが並べられている。正直この時計は、前2作ほどの完成度を備えているわけではない。しかしジェンタにとって思い入れのあるプロダクトであったことは、その並び順が雄弁に証している。
(左上)ジェンタによるデザイン画。時計全体の形状は、ロイヤル オークに酷似している。なおケースはジェンタの好んだ八角形ではなく、六角形。スポーツウォッチであることを意識したのか、リュウズは4時位置に配されている。(右上)六角形のネジで固定するベゼル。しかしロイヤル オークとは異なり、このネジはベゼルを固定するのみ。(中)Cラインと同じく、厚みがあるため、やはりねじ込み式の裏ブタを採用している。興味深いのは側面の造形。ジェンタとしては珍しく、上下を潰して、側面を薄く見せようと腐心している。なお写真のリュウズはオリジナルではなく、販売されたモデルでは、側面にやはり六角形の模様が刻まれていた。(左下)ダイアルと針。ロイヤル オークやノーチラスに同じく「ジェンタ針」が採用された。しかしクォーツの弱いトルクを考慮してか、針は薄く、秒針も短い。またこの時計には、ジェンタならではの特徴がある。デイト窓の大きさはほぼインデックスに同じであり、配置も時針が届くギリギリに置かれている。まずムーブメントありきでデザイン画を起こしたという、ジェンタならではのディテールだ。(右下)やはりジェンタの作品らしく、左右両端を小さな中ゴマで繋いだブレスレット。ただしデザイン画ほど、側面の立体感は強調されていない。
ここまで商品説明が長くなる程、セイコーやクレドールにとってだけでなく芸術品としての時計の歴史に間違いなく輝くモデルは他にないと思います。
私はロイヤルオークやノーチラスに引けを取らない素晴らしいデザインと日本のセイコー クレドールのファーストモデルということを身に付けると存分に感じることのできる芸術品です!
普段はダイバーズ やデカ厚時計が多い私ですが本品を手にてすぐに虜になりました。間違いなくカッコいいです!
正直あまり手放す気はありませんが、この価格で大切にしていただける人がいればと思い出品しております。
美品ですがあくまで素人保管ですので、NCNRでお願いします。